社会現象にもなった前作から18年。最後のステージに立つグループを再びカメラが追う

「誰にでも人生の花はいつか必ず咲き誇る」最後の瞬間まで輝く生命を描く音楽ドキュメンタリー
1997年、1枚のアルバムが、世界の音楽シーンに驚きと至福のセンセーションを巻き起こした。当時なんと90代のギタリストを筆頭に、かつて第一線で活躍していたキューバのベテラン歌手や音楽家たちを復活させた、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」だ。アルバムタイトルは、実在した会員制の音楽クラブの名前で、そのまま彼らのバンド名にもなった。アメリカの偉大なるギタリストと称えられる、ライ・クーダーがプロデュースしたこのアルバムは、権威あるグラミー賞を受賞し、ワールド・ミュージックのジャンルとしては異例となる400万枚を売り上げた。
さらに、名匠ヴィム・ヴェンダースが彼らの音楽と人柄に惚れ込んで監督したドキュメンタリー映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が、全世界で破格のヒットを飛ばし、アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートされる。日本でも2000年に公開され、ミニシアターの枠を超える大ヒットを成し遂げた。その熱狂は、音楽・映画にとどまらず、サルサダンスのブームやキューバレストランの流行、キューバへの直行便の就航が始まるまでの社会現象へと広がっていった。

鮮やかな幕引き。終わらない伝説の始まり──
「バンドの始まりは?」と聞かれて、「50年代のキューバの大物ミュージシャンを集めたビッグバンドだ。それにライ・クーダーが乗ってくれた」と答える、レコードプロデューサーのニック・ゴールド。1998年、アムステルダム。その企画のもと前年にリリースしたアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」がグラミー賞を受賞して大ヒットを記録、初のコンサートに先駆けて開かれた記者会見の一幕だ。
カメラは、その“大物たち”が、自らの生い立ちや音楽的ルーツを語る姿を映し出す。サルサやマンボの土台を作った故アルセニオ・ロドリゲスの伴奏者だったルベーン・ゴンサレスは、歴史に名を刻む偉大な音楽家との出会いを振り返る。最高齢で参加した90代のコンパイ・セグンドは、魅力的な笑顔を振りまきながら、今も現役でいられる秘密を打ち明ける。ニックがその歌声を「美しくて衝撃を受けた」と称える、ヴォーカルのイブライム・フェレールは、声をかけられた当時は「音楽に失望し、靴磨きをしていた」という、驚くべき事実を口にする。そして伝説のディーバ、オマーラ・ポルトゥオンドは、裕福な白人の母と貧しい黒人の父の恋の顛末を語る。

見どころ
伝説の音楽ドキュメンタリーの続編。老いてなお衰えない情熱、栄光の日々と共に、メンバーの死にも切り込む。その語り口からは音楽への熱い想いや真摯さが伝わってくる。

ここがポイント!
監督は、才能あるドキュメンタリー映画監督として評価されるルーシー・ウォーカー。前作の監督であるヴィム・ヴェンダースは、今作では製作総指揮を務めている。

キャスト・スタッフ
出演
オマーラ・ポルトゥオンド
マヌエル・“エル・グアヒーロ”・ミラバール
バルバリート・トーレス
エリアデス・オチョア
イブライム・フェレール
監督
ルーシー・ウォーカー
製作
クリスティーン・カウイン
ザック・キルバーグ
ジュリアン・コーザリー
ヴィクター・モイヤーズ
アッシャー・ゴールドスタイン

VODサイト 配信状況

U-NEXT ○2019年7月15日 23:59まで配信
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