沼田まほかるの傑作ミステリー小説を、吉高由里子主演で映画化

「私は私のユリゴコロを必死で探しました」
押し入れの奥にひっそりと封印されていた一冊のノート。そこには一人の女性が自らの生きる光を求めてさまよい歩いた、おぞましくも切ない半生が綴られていた。やがて忌まわしき血と汚れのない愛は時を超え、出会うはずのなかった者たちを結びつける――。原作は2011年に発売された沼田まほかるの小説『ユリゴコロ』。第14回大藪春彦賞受賞、「このミステリーがすごい!」5位など数々の国内ミステリーランキングを賑わせ、“まほかるブーム”の火つけ役にもなった同作が実写映画としてよみがえった。凄惨なミステリーを入口に、過去から現代へと続く悲しみの連鎖の中で愛と宿命の渦に巻き込まれる男女の姿を描きながら、決して消えることのない生きることの尊さと美しさをスクリーンに刻みつけている。

数奇な人生をたどるヒロインの美紗子を演じたのは、本作が5年ぶりの映画主演となる吉高由里子。生まれながらに絶望的な喪失を抱え、生きることの苦しみと悦びに翻弄される罪人を演じ、女優人生初となる役どころに挑んだ。美紗子の生き方に大きな光をもたらす相手の洋介には松山ケンイチ、ノートを発見したことで知られざる運命へと身を投じていく亮介には松坂桃李が扮する。また美紗子の友人に佐津川愛美、少女時代の美紗子に清原果耶、そして亮介の婚約者に清野菜名、それは運命を狂わす、禁断の真実——。そのかつての同僚に木村多江らが名を連ね、見えない糸でつながった壮絶なドラマを紡ぎ出す。監督をつとめたのは『近キョリ恋愛』(14)、『心が叫びたがってるんだ。』(17)などの熊澤尚人。これまでのフィルモグラフィーのイメージを覆す題材にトライし、ショッキングな世界観を幻想的な映像美学で撮り上げ、繊細かつ、切なくも美しい愛の物語を作り出した。撮影は『帝一の國』(17)でスタイリッシュなビジュアル世界を成立させた今村圭佑、音楽は『八日目の蝉』(11)、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15)などの安川午朗が担当している。また、主題歌は今年デビュー5周年を迎えたRihwaが務める。この映画の為に書き下ろした渾身の作品『ミチシルベ』が本作のラストをドラマチックに彩る。

“ユリゴコロ”とは、人が生きていく上で欠かせない、誰しもが持つ心の“拠りどころ”。美紗子にとって「死」を味わうことでしか感じられなかったそれは、洋介との出会いによって「愛」へと変わっていくが、その先に待ち受けていたのはあまりにも非情な運命と驚愕の結末だった。夫婦とは、親子とは、そして人を愛することとは何か。愛が与える容赦のない優しさは、閉ざされた魂を救うことができるのか。この世に“生”を受けたすべての人間に贈る、激しく心を揺さぶられる愛の物語が幕を開ける。

カフェを営む亮介(松坂桃李)の日常はある日突然崩れ去った。男手ひとつで育ててくれた父親が余命わずかと診断され、結婚を控えていた千絵(清野菜名)はこつ然と姿を消してしまったのだ。新しい家族を作ろうとしていた矢先の出来事を受けとめきれない亮介は、実家の押し入れで一冊のノートと巡り会う。「ユリゴコロ」と書かれたそのノートに書かれていたのは、美紗子と名乗る女(吉高由里子)の手記。人を殺めることでしか自分の生きる世界と繋がることができない女性の衝撃的な告白だった。そんな美紗子もやがて洋介(松山ケンイチ)と運命的な出会いをし、「愛」というこれまで知る由もなかった感情に触れることとなる。しかしそれはさらなる悲劇の幕開けにすぎなかった。自らの失意の中、美紗子の人生の奥深くに触れていくにつれ、次第にその物語が創作だとは思えなくなる亮介。いったい誰が、何のためにこれを書いたのか。なぜ自分はこれほどまでにこの手記に惹かれるのか。そして機を待っていたかのように、千絵のかつての同僚だったという細谷(木村多江)が、千絵からの伝言を手に亮介の前に現れた……。

見どころ
夫婦とは、親子とは、そして人を愛することとは何か。愛が与える容赦のない優しさは、閉ざされた魂を救うことができるのか。そんな愛の物語が激しく心を揺さぶる。



ユリゴコロ
キャスト・スタッフ
出演
(美紗子)吉高由里子/(亮介)松坂桃李/(洋介)松山ケンイチ/(みつ子)佐津川愛美/(千絵)清野菜名/(美紗子(中学生))清原果耶/(細谷)木村多江
監督 熊澤尚人
原作 沼田まほかる
音楽 安川午朗
脚本 熊澤尚人
製作 永山雅也

VODサイト 配信状況

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TSUTAYA TV 1ヶ月無料/月額933円(税抜)
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